――He is my only sun.(クロ遊)
隣の体温に身を寄せる。自分よりほんの少し高いそれはひどく心地がよく、徹夜明けの頭に睡魔を呼び寄せるには十分すぎるものだった。
「寝るのか?」
「……ん、……」
肩口に額を押し付ければ、彼は静かに微笑した。寄り掛かる身体の僅かな揺れすら、穏やかな眠りを誘う。
「クロウ…」
「ん?」
「邪魔……して、すまない…」
「気にすんなよ」
眠気に逆らえない瞼を下ろす。すん、と鼻を鳴らせば、健康的な汗の匂いと、太陽の――おひさまの、におい。
ああ、すごく、安心する。
クロウさんは太陽のひと