※キノコ×遊星さん ど う し て こ う な っ た
――現在、遊星は混乱の極地にいた。身体中に無数の茸…そう、茸だ。何種類もの茸が纏わりついている。その上服は乱され、下肢に至っては下着まですべて剥がれて、口と後孔には一際太いそれが穴を塞がんばかりに押し込まれていた。
どうしてこうなっているのか、錯乱寸前になりながら遊星は考える。何があったのか憶えていない、気付いた時にはもうこの理解し難い状況下にいたのだ。ありとあらゆる種類……椎茸、榎、舞茸……よく目にする食用と思しきものからどうみても毒茸に見える毒々しい色合いのものまで、実に多種多様な茸に包囲されている――が、感心している場合ではない。
「――っ……ふ、……ンう、ぅ、」
背筋を這い上がる異様な感覚にぞわぞわと肌が粟立つ。熱さと苦しさに息は上がり、晒された体は仄かに色づいて肩と胸を上下させていた。上気した頬も涙で潤む瞳も、この状況の異常性を明確に物語っている。そう、異常だ。こんな状況は異常なのだ。――それなのに、遊星の視界にはあろうことか勃起した遊星自身が映っている。
「んぅ、う……っ! ふ、……く、ッンー……!」
信じられないと心では思いながらも身体は正直だった。浮いた足先がびくびくと震え、乳首は触れられてなどいない筈なのにツンと起ち上がり存在を主張する。極太の茸を銜え込んだ後孔は無意識にひくひくと収縮し、その度に最奥まで届いた亀頭の如き子実体が前立腺を押し上げるのだ。上がりそうになる声は口を塞ぐ茸によって消え、しかしその所為で沸き上がる感覚を他へ逃がすことが出来ない遊星は異常な快楽の無限ループへと陥っていた。
逃れようにも熱に犯された身体は動かない。それなのに後孔は収縮を止めず、寧ろ更なる快感を強請るように茸を貪ろうとする。
「(お、犯さ、れ……っ、こんな、モノに、ッ)」
犯されている。茸に、茸なんかに。その事実に遊星は堪え難い屈辱に苛まれ、何とか耐えてみせようとぐっと身体に力を込める――それが間違いだった。
「――ッ……!!?」
ぞくんっと電撃に打たれたかのような、強烈な衝撃が遊星を襲う。一瞬白くスパークした視界と思考に何が起きたのか理解が遅れた遊星は、急激に襲いくる波に逆らうことなど出来なかった。
「う……んんッ、ンっう、ふぁ……や、あ、あ――……っ!!」
絶叫し、びゅるびゅると大量の白濁を吐き出す。無秩序に跳ねる身体が周囲の茸に触れる度痺れるような快感を生み、絶頂の直中にありながら後孔の茸による追い討ちを受け、遊星は最早正常な思考など保っていられる筈がなかった。
中と外とを茸によって蹂躙され、更なる高みへと押し上げられる。
「(ッい、イく……茸にっ、キノコに、犯されて、イく……!)」
異常な状況の齎す異常な快楽に追い詰められ、遊星はそのまま意識を失った。